カナタの中学受験本番を振り返るシリーズ。
今回が最終回です。
カナタの中学受験生活全体を振り返ります。
長文になってしまいますこと、お許しください。
よかったこと
まずはよかったことからです。
当たり前ですが一番よかったことは
失敗と成功の両方を経験したうえで
最後に目的を達成できたことです。
すんなり合格していたらわからなかった
不合格になったときの気持ちや
その気持ちを乗り越えて
最後まであきらめずに努力すること。
そしてその過程で多くの人に支えられて
無事に合格できたこと。
そのどれもが貴重な体験になりました。
悪かったこと
次は悪かったことです。
悪かったこと、という言い方をすると
実はあまり思い当たらないのですが
あえていうなら
小学校よりも受験勉強が優先になったことや
遊びの量が著しく少なくなってしまったこと
でしょうか。
小学校最後の3学期は結局ほぼ半分欠席で
卒業に向けたイベントや卒業式の練習も
一部しか出ていません。
また、6年生になるまでは
週末には公園でキャッチボールしたり
遊んだりしていましたが
それは完全になくなりました。
先日久しぶりに公園で野球をしましたが
中学生になったらそんな時間もないでしょう。
子育てという視点では
子供と遊ぶ時間が少なくなってしまったのは
せっかく子供がいたのにもったいないと
思うところです。
大変だったこと
大変だったことはたくさんあります。
そもそも
性質的に受験には向いていない
と言われたカナタです。
振り返ると本当にいろんなことがありました。
例えば、自分で勉強の計画を立てられないので
やるべきことを明確にするために
具体的な学習計画を立ててもらいましたが、
塾にチェックを任せていたら
実はサボっていたことが発覚したこともありました。
毎朝取り組んでいた計算練習では
何度となく大泣きしてひっくり返ってキレて・・・
これを会社に行く前にやるのは大変でした。
発達のでこぼこに起因するものも
もちろんありました。
融通が利かなかったり妙に完璧主義だったり
自分が見えていなかったり・・・
ただ、それは大変でしたが
それが気質だと知っていたことで
いろいろと考えることができたのは
親としても勉強になりました。
妻はカナタの心の支えとなり
身の回りの世話や塾の送迎、最後は勉強まで
本当によくフォローしてくれました。
なかでも、秋から始めた漢字勉強は
横から見ていても本当に大変そうでしたが
粘り強く頑張ってくれました。
大きくまとめると
いかにしてカナタが勉強を続けられる環境を
整備するのが大変だった
ということになるでしょうか。
合格できた理由
12月の最後の模試で
合格可能性が30%以下だった学校に
滑りこみでも合格できた理由を考えました。
技術的なことを考えると
第一志望校が早い段階から明確だったので
塾でも秋から本番に向けて
対策を積み上げてくれたのが
最後に活きたのだと思います。
過去問完成講座として10回以上、
初見で過去問を解いたときには
2回しか合格点を超えられませんでした。
しかし、残りの一カ月を使って
その穴を計画的に埋めていったこと。
そして、過去の入試結果を踏まえて
算数を重視した計画を立てて
それにカナタがついていったこと。
それらが功を奏して大逆転、まさに
下剋上(スケールは小さいですが)を
果たせたのではないかと思います。
後は、カナタのプライドでしょうか。
口ではいろんなことを言うのですが
実は超プライドが高く
できない自分が許せないところがあります。
苦手なことはやりたがりませんし
逆に勉強はできるという自負もあって
結果を出さないと恥ずかしい
という思いもあったようです。
そう考えると
正しい方向で努力できたことが
合格できた一番の理由だと思います。
大切なこと
結局、親が子供にできることは
結局環境を整えることくらいだと
私は考えています。
そういう意味では、学習環境、
つまり大半の子供にとっては
イコール塾になると思いますが
塾選びがとても大切なことだと思います。
集団塾、個別塾にはそれぞれ特徴があり
向き不向きもあります。
自分の周りの子がどこへ行った、ではなく
子供の特性にあった場所を見つけるのが
成功への第一歩だと思います。
大変だと思いますが
いくつかの塾を体験して比較するのも大切。
また、先生との相性もとても大切です。
先生とよい関係が築けていないと思ったら
速やかに対策を取るべきです。
また、塾に預けたら終わり、ではなく
先生とも連絡を取り合い様子を見ながら
適宜やり方も変えていくくらいのことも
子供によっては必要だと思います。
そして、我が家は最後の最後まで
親が行かせたい、とは言いませんでした。
あくまでも受験はカナタの意思で
という線は崩しませんでした。
なので、受験に対する考え方を
コロコロ変えないというのも
子供が受験に集中するためには
とても大切だと思います。
終わりに
無事に中学受験を終えられたのは
本当にいろんな人の支えがあったから。
その意味では、今はすべての出来事に
感謝の気持ちしかありません。
中学受験は親の受験と言われる意味が
今となってはわかります。
小学校6年生には過酷な体験なのが中学受験。
それを一人で乗り越えられる子供は
もちろんたくさんいると思いますが
大人びて見えてもまだ12歳です。
きっと、受験生活の間には
何度も親子でぶつかったり
投げ出したくなったり泣きたくなったりと
いろんなことがあると思います。
そして、どんなに頑張っても
決して結果が出るとは限らないのも受験です。
そんな受験にあえて挑戦しようとするならば
それなりの覚悟は必要だと思います。
一番大事なのは、どんな結果になっても
最後に子供も自分も責めたりしないことだと
個人的には思います。
それを受け入れる覚悟がなければ
中学受験はやめたほうがよいのかもしれません。
今年受験された皆さま、本当にお疲れさまでした。
今はどの子も
それぞれのスタートラインに立っただけ。
希望がかなった子もかなわなかった子も
本番はこれからです。
どうか、皆さまが(もちろんカナタもですが)
進学先の学校で楽しい生活を送れますことを
心より祈りつつ
中学受験の振り返りを終了したいと思います。
長文ご覧いただき心より感謝いたします。
ありがとうございました。