無事に入学式が終わり、カナタの中学校でも
通常の授業が始まった日のことでした。
カナタが興奮した様子で帰ってきました。
意識の違いを実感
帰ってくるなり、やばいと言いながら
カナタが話し始めます。
———
数学で周りの子と話をしたら
みんな先の単元まで予習していたし
授業で使う教材がわかったら
「これで予習し放題だ!」って
喜んで言っていたの。
やばいよね?
———
なるほど、と私は思いました。
私も高校に進学したときに
同じようなことを経験したからです。
さらに
———
国語も言葉の意味について
プリントをやったら
自分は全然わからないのに
周りは結構できていて
これはやばいと思った…
———
初日から、周囲の学力レベルの高さや
学習意欲の高さをいきなり実感して
驚きと危機感を持ったようです。
中学受験に期待していたこと
カナタが私立中学に進学するのに
親の立場で期待していたことは
まさにそういうことでした。
自分よりもレベルが高い人たちと
一緒に過ごすことで
前向きな刺激をたくさん受けてほしい。
そして、そこについていこうと努力して
一段レベルを上げてほしい。
これは私自身が地方の進学校に入って
実感していたことでした。
周りはみんな、頭が良さそうに見えて
実際勉強ができるだけでなく
何よりも色んなことを知っていて
それが自分には大きな刺激になりました。
だから、カナタにも同じ経験をさせたいと
思っていたので、第一志望校に合格してから
その点については楽しみと不安がありました。
カナタの様子
カナタは、初日こそ勉強する、頑張ると
言っていましたが、その後はゲームが
優先になっているように見えます。
まだ始まったばかりですが、
話を聞く限りでは私が期待していた環境に
近いように思っています。
しかし、そこについていけないと
苦しいだけの生活になってしまうので
そこは大変心配しています。
今のところはゲーム優先であっても
勉強意欲もないわけではないので
親から言われず自分で気づいて
ついていくために努力できるよう
変わっていってほしいと願っています…