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中学受験 2018 振り返り vol.3 困惑

カナタの中学受験本番を振り返るシリーズ。
3話目は2月1日午後受験後からのお話です。

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ふわふわ

午後の試験は国語と算数の2教科でした。

カナタのアキレス腱である社会と理科がなく、
そもそも滑り止めの滑り止め校の設定ですから
ここで落ちるわけにはいきません。

何となく、ふわふわと浮ついた感じのカナタに、
とにかく名前と受験番号を最初に書くように、
ということだけを伝えて、送り出しました。

試験終了

試験終了後の待ち合わせ場所は、
すでに真っ暗で雨が降っているのに校舎の外。

山下達郎ではありませんが
夜更け過ぎには雪になりそうな雨でした。

待っている親たちは傘をさしているので
傘で視界がきかず、
校舎から出てきたカナタを見つけるのにも
少々手間取りました。

戻ってきたカナタの第一声は
「だめだ、難しかった。全然できなかった・・・」

いや、ここでそんなことを言っては、
と思う気持ちをこらえて
「カナタが難しいと思ったんなら、
 きっと他の子にも難しかったんだよ。
 大丈夫!」
みたいなことを言って慰めてみました。

しかし、よーく観察すると、
口では「できなかった」と言っていましたが
たぶん受かるだろうと思っているから
そう言っているのだと気づきました。

そして、カナタの関心は
明日の第一志望校の試験のことよりも
今日の二つの試験結果に向かっていきました。

言うこときかず

学校から家に帰ってきたのは、19時半過ぎでした。

明日のことを考えると、
今夜は21時半くらいまでには寝るように。
合格発表は22時過ぎだから、
結果はお父さんが確認して、朝知らせるから、
絶対に早く寝るようにしようね、
と言っていたのですが・・・

夕食を終え、風呂に入って、
寝ようと思えばいつでも寝られる状況なのに
明日の試験に向けて、今やる必要はないと思われる
社会で出てくる人名のチェックをするなど、
時間稼ぎとしか思えない行動に出ます。

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何度か早く寝るように促しましたが
明日に向けて勉強しているのを止めるのも
どうなのか、どうせ寝室に連れていっても
落ち着いて寝ることなどできないだろう、と
方針を決められないまま迷ってしまい、
結局、そのまま22時を迎えました。

合格発表

どちらの学校も22時から発表ということで
パソコンの準備は事前にできていました。

本当は私が見るつもりで準備しましたが
すぐ横にカナタがいたので、
どちらもカナタ自身に結果を確認させました。

まずは滑り止めの滑り止め校から。

合格!

おめでとう!
(心の声:とりあえずよかった・・・)

そして、次は滑り止め校。

・・・合格!

おぉ、やったね!
(心の声:これで第一志望校に集中できるな)

見事、2戦2勝。
佐久長聖と合わせて3戦3勝となりました。

これはいくつか想定していたシナリオの中でも
当然ベストな結果です。

まずは最初のミッションを見事にクリアして、
順調な滑り出し、と結果だけを見れば、
これ以上言うことはありません。

ところが、そう喜んでもいられませんでした。

困惑

2校とも受かって、大はしゃぎのカナタ。
しかし、忘れてはいけません。

本番は明日ということを。

はしゃぐカナタの姿を見て
その瞬間はよかったと思いましたが
しばらくして、それは困惑に変わりました。

今日の結果を喜べるのは一瞬だけ。
明日に備えて早く寝るって話はどうなったの?
何が大事なのかわかってないよね・・・(*_*)

結局、その後もカナタは興奮して寝られず、
ようやく寝付いたのは、もう日付が変わるころ。

どちらかだけでも不合格のほうがよかったのか、
何が正解だったのかはまったくわかりませんが
この時点で明日の試験に暗雲が・・・。

それでも、ネガティブ発言をはよくないと思い、
無理に「大丈夫、大丈夫」と、寝るまでずっと
自分に言い聞かせていました。

つづく

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