カナタの中学受験本番を振り返るシリーズ。
7話目は、2月2日試験終了後から
合格発表前までを振り返ります。
大きな勘違い
名前の書き忘れと試験時間の間違いという
どちらも信じられないミスをしたカナタは
妻に怒られると、その後家まで無言でした。
午後は、今日が不合格だった場合に備えて、
明日の対策のため、塾に行く予定でした。
予定では、昼ご飯を食べたらすぐに、
塾ヘ向かうはずだったのに、
すっかり緊張感が抜けたカナタは
昼寝をすると言って寝てしまいました。
まるで、もうどうせ合格するんだから
これ以上塾に行く必要はない、
とでも言わんばかり。
どこからその自信が湧いてくるのか
意味がわかりませんでした。
塾へ向かったのは、結局夕方でした。
それも、今日の試験結果を早く確認したい、
という気持ちからでした。
後で話を聞くと、自分の結果はもちろん、
友達の結果も気になってしまい、
明日向けの勉強はできなかったようでした。
迷い
塾から帰ってきたカナタは、
算数と社会だけ、先生に見てもらって
まずまずできていたから大丈夫!と
まだ浮かれ気分でした。
私は迷いました。
いくつかカナタの解答を聞いた感触では
社会は合格点には全然届いてないはず。
敢えて答え合わせしていない理科と国語も
とてもできていたようには思えません。
それでも、この状態で不合格と知った場合
カナタ的には、
惜しかった!明日こそは!
という前向きな気持ちで明日に臨めるかな?
いやいや、どんな状態だって、
不合格とわかったら、すごく落ち込むはず。
だったら、カナタが自分の立ち位置を
自分自身で自覚することができない限り、
残りの試験も同じ結果になる可能性が高い。
だいたい、初日の結果が良かったせいで
完全に受験をなめていたからこそ
信じられないミスをしたのは間違いない。
一度、リセットしなければ。
腹は決まりました。
あらかじめ、学校から解答例が出ることを
知っていたカナタが調子に乗って、
まだ出てないの?と声をかけてきたところで、
すでに印刷してあった解答例を渡しました。
つづく